グリップの太さ ゴルフの科学

グリップの太さについて

A)スライスの人は細めのグリップが良い
B)フックの人は太めのグリップが良い
のようによく言われます。本当でしょうか?

野球のバットの太い方と細い方でどちらが回しやすいかは皆さんご存知の通り太い方です。


力が同じでも中心までの距離が長い方がより大きなモーメントをかけることができるからです。すると太いグリップの方が回しやすいのですからBと矛盾しますね。また細いグリップはヘッドスピードを上げるのに有効だがいきすぎると球が暴れる。太いグリップは手首の動きを抑制して方向性がよいなどとも言われています。

パターのグリップは年々太くなってきている気がします。以前メーカーに勤務していた頃太さ10センチくらいのグリップのパターをテストした事がありますが、これが入るは入るはでびっくりしました。また当社には練習器具でシャフトを2本つけたパターがあります。これも驚くほどよく入ります。パターの場合は太い方がよく入るのは明らかです。ところがゴルフ規則でグリップの太さには制限があり、どの方向で測っても1.75インチ(44.5ミリ)以下でなければならないとなっています。ゴルフ規則も太いグリップが有利だと知っているかのようです。

以前ビッグバットシャフトというのが流行った事がありました。グリップ部分が通常より大きくなっていてこれに薄いグリップが付いていました。シャフトの後端(バットbuttという)の大きさは直径15ミリが普通ですが18ミリから22ミリくらいになっていました。「グリップを太くして長尺にするとヘッドスピードが上がり距離が伸びる」といううたい文句だったと思いますが、たったの2年ほどで市場から消えてしまいました。長尺化で飛距離が伸びるのは確かなのですが、この時軽量化するのが絶対条件です。長くなっても重くなってはヘッドスピードの向上は望めないからです。この点ビッグバットは有利でした。シャフトとグリップを軽量化するのに外径を太くするのは理にかなっていたのです。

グリップの太さ

断面二次モーメントで考えると図の3つは曲げ強さが同等で、ビッグバットの断面積(=重量)は普通のシャフトの約半分になっています。パイプを薄くして外径を大きくするのが究極の軽量化です。もちろん(カーボンシャフトなので)限界はありますが。

さて本題に戻りましょう。グリップが細いとヘッドをターンしやすくスライスを抑える効果があるのか?これには賛同できません。私の今の結論はグリップの太さは手の大きさに合わせるのが一番。握ってみて違和感がないのが一番。スライスやフックをグリップの太さで調整するのは間違い。ただパターに関してはどんな人にも太いグリップが有利である。といったところでしょう。

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