ディンプルは半端な数?
昔お客様から質問されました。
「ボールのディンプル数ってどうして半端は数ばかりなの?」
ディンプル数をカタログで調べてみるとなるほど
366、332、324、492 などがでてきました。
確かに半端な数ですね。
これを理解するにはまず「正多面体」について知らなくてはなりません。
正多面体は5種類しかなく、そのパーツは正三角形か正方形か正五角形で出来ています。図のように正4面体、正6面体、正8面体、正12面体、正20面体の5つです。
ボールにディンプルをデザインする場合に正多面体を使うので、全体のディンプル数は8や12や20の倍数になる事が多いのです。これが半端な数の原因ですね。ただこれらの数で割り切れないパターンもあります。
最初の366は日本大手のM社の例で、カタログには正8面体パターンと書いてありますが8で割り切れませんね。これは8の倍数の部分と各面の境界にもディンプルをデザインしているのだと思います。
昔ツーピースボールが始まった頃にDDHという人気のボールがありましたが、これは正12面体の英語 DoDecaHedron から来ています。
ところで
正12面体と正20面体では正20面体の方がより球に近い気がしませんか?ところが実際はそうでもありません。辺の数はともに30個で頂点の数は正12面体が20個、正20面体が12個なのです。この二つは実は兄弟のようなもので正12面体の各面の中心を結べば正20面体になるし、同様に正20面体の各面の中心を結べば正12面体になるという関係があります。(正6面体と正8面体も同じような関係になります。)
今回は少し数学的になってきましたね。でもこんな話を飲み屋で語れればあなたもポイントが高くなるかも?ですね。ゴルフの病院 YUJI GOLF でした
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